出身校:開智高校
僕がSG予備学院に入会したのは二年の終わりのころでしたが、今思い返すと当時は受験や大学について特に具体的なことは考えていませんでした。
自分の今の実力で入れる大学にしか入れないと思っていました。
ただ、受験まで一年というタイミングだったのでやるだけやってみようと思い、努力した結果、三年生に入ってすぐに偏差値60を超えるようになりました。
ただそれは今までさぼっていた分が伸びただけだったと思います。そして、その後冬の時代がやってきます。
一番成績が伸びるといわれている夏に、僕の成績は急降下してしまいました。
今でも原因はよく分かりませんが、おそらく、志望校やそれに付随する必要受験科目をはっきりさせないまま夏を迎えてしまったので、的をしぼった学習に移行できていなかったと思います。
僕は文系ですが、数学が割と得意だったので、国立も意識して勉強していたのですが、そうすると社会を二つやらなければいけなくなり、全ての科目に手が回っていなかったと思います。
その状態から脱出するきっかけになったのは担当の指導員さんとの面談でした。
志望校もはっきりとは決まらないまま九月まできてしまったので、目的意識をはっきりさせるために、また社会ではなく得意の数学を活かしきるために、まずは私立の経済や商学系を軸にしていく方向でいこうという結論に達しました。
マーチレベルには確実に受かるようになることを明確な目安とし、憧れの早稲田に受かることを目標に設定しました。
その後は英語、数学、早稲田で必ず出題される古典を中心に勉強する事により、再び成績は向上し、偏差値も65まで押し上げる事ができました。
それでも早稲田に届くレベルではなかったと思いますが、冬休みにピンポイントで数学の個別授業を受けることで、できる対策は全てとりました。これにより本番での解答力を身につけることができたのだと思います。
その結果、最終的には紙一重ではありましたが早稲田に合格できました。
僕の場合は目標を定めるところで足ぶみをしたことが途中の成績の停滞をまねいたと思うので、できれば自分の意志で行きたい大学を決め、得意な科目を最大限に活かした学習計画を立て突き進むことが、運もからんだ受験で成功する鍵だと思います。