東京農工大学 農学部 渡部翔一くん

出身校:県立川越高校

 

私は2年の夏休みの終わり頃に、受験というものに少し意識があり、この予備校に入ることを決めました。
その際にここにと決めた理由は、一人一人をちゃんと面倒を見てくれるという点でした。
英語の先生は、毎回顔を合わせるたびに声を掛けてくれて、受験という緊張した雰囲気を緩和してくれたり、励ましてくれたりしました。
数学の先生は、あえて厳しく接して頂き、気を引き締める事が出来ました。
担当の方も、勉強法だけではなく、日々の気持ちの持ち方や将来へ向けたお話などをして頂き、受験という枠から外れた事まで色々教えて頂きました。
ただこの1年間で気づいたことは、何事も自分から行動を起こさなければ何も自分には返ってこないという事です。
予備校に入れば学力が上がるだとか、この参考書をやれば大丈夫だとか、こういった受け身の態勢の人は危険だという事です。
いくらサポート体制やテキストがしっかりしている予備校だとしても、何か自分の中に分からないことがあったら、自分から先生に質問したり、担当の方に相談したり、予備校でなくても学校の先生に聞いたりしなければ、どこの予備校、学校に入っても同じことです。
ですから、これから受験をする人達は是非積極性を持って頂きたいと思います。
また、これは受験以外にも当てはまることだと思いますが、自分の今所属している集団、つまり学校や予備校に不満を持つことがあるかもしれません。
しかし、そこでいつも不平や不満を漏らしてばかりではいけません。
完璧なものなどこの世には存在しないのです。
ある程度は容認し、それをどうカバーしていけばいいのかを考えるべきだと思います。
自分の例を挙げれば、予備校の自習室はたいてい昼頃からだと思いますが、だからと言って午後からやればいいというわけでもないので、午前中は学校、午後は予備校、と区別して勉強をしていました。
その際の移動時間が勉強の気晴らしにもなったりしました。また自分は生物が受験科目でしたが、予備校には生物の先生がいらっしゃらなかったので、生物は学校の先生に質問をしたりしました。
このように、予備校にはあるが学校には無いもの、予備校には無いが学校にはあるものをお互いカバーをし、自分はやってきました。
いずれにせよ最後は自分次第という事です。
私は国立大学を受験しました。
国立大学を受験する際に避ける事の出来ないのがセンター試験です。
大学にもよりますが、ほとんどの大学において、5教科7科目が必要となります。ここで担当の方に教えて頂いた作戦が、2次試験で使う教科を重点的に勉強し、2次試験で使わない教科はある程度やり、前日までに仕上げる気持ちでいいという事です。
自分はセンターで英語、国語、政治経済、化学、生物、数学ⅠAⅡB。2次で数学ⅠAⅡBⅢC、生物、英語。
この場合英語、生物、数学を重点的にやり、他の教科をある程度やるという事です。実際この作戦で主要3教科についてはセンターで9割を取ることができ、他の教科が失敗しても何とか補正がきき、私大も対応することが出来ました。
この考え方は当たり前のようなんですが、言われるまであまり意識はしていませんでした。
学校の友人も意外とこういう意識があまりない人が多かったように思えます。
途中でくじけそうな時、諦めたくなったりするかもしれませんが、第一志望の大学での大学生活をよりリアルに思い浮かべ、絶対に現役で行ってやるという気持ちでやってみて下さい。
浪人を悪いこととは言いませんが、浪人覚悟、浪人してもいいやと漏らした友人のほとんどが落ちているというのが現状です。
最後まで強い気持ちを持って受験に臨んで頂きたいと思います。
最後に、今までお世話になった先生方、担当の方、受付の方々、家族には大変感謝しています。
本当にありがとうございました。