SG予備学院 INFORMATION No.108

 みなさん、こんにちは。埼玉県も梅雨入りしましたが、体調は崩していませんか。これからしばらく雨の日々が続きますが、元気に通学、通塾してほしいなと思います。

 ところで、SG予備学院の大きな特徴の一つとして、部活動に力を入れている生徒が多いことが挙げられます。そして、今月に入り引退した三年生も増えてきました。まずは、そういったみなさんに「お疲れ様でした」そして「よく頑張りました」と伝えたいです。

文武両道とはよく言われることですが、やはり机の上では学べないこと、特に人間関係など、部活動を通じて得たものは沢山あると思います。それらは全てみなさんにとっての財産です。

 また、引退したみなさんにとっては今が大きなターニングポイントになります。これまで土曜日も日曜日も部活動に費やさざるを得なかった時間。それをどのように勉強に活かすことができるのか。

ここでしっかりと切り替えられれば、来春、大きな喜びを手にすることができる筈です。これは、みなさんの先輩を見てきた経験からも言えることです。そこで、今回は一人の先輩について記したいと思います。

 現在、群馬大学医学部医学科に通う大岩諭史君は、次のように言っていました。

「自分が合格できた大きな要因は、目の前にある何事にも手を抜かずに取り組んできたことだ」

確かに僕は彼を一年間見てきましたが、授業中、自分が発言するときはもちろん、他の生徒が発言するときも聴くことに集中していましたし、何よりよくノートをとっていました。

 彼はサッカー部に所属していたので、土曜日にあった僕(現代文)の授業は練習試合や大会などで休まざるを得ないことが何度かありました。しかし、休んだときには必ず、次の授業までに「どこまで進んだのか」と「宿題は何か」を確認しに来ました

さらに休んだ日の授業内容でわからない問題があれば、質問も欠かしませんでした。こういったことは当たり前のことです。でも、当たり前のことを当たり前にすることこそが、とても難しく、かつ大切なことなのです。

英語の篠原先生も、やはり彼の姿勢を褒めていました。おそらく彼は、日々の学校の授業もそういった姿勢で臨んできたのでしょう。でも話はここで終わりません。先に記した彼の言葉通り、大岩君は勉強以外のこともそういった姿勢で臨んできたのです。

部活動はもちろんのこと、学校行事の一つ一つに至るまで。そういう生徒なら、大学から求められるのも当然だと思います。では、ここで問います。みなさんは、そういった姿勢で日々過ごしていますか

 例えばSGでは今月、現代文・小論文イベントを行っています。昨年熱心に参加した生徒と言えば、埼玉大学に受かった荻野さんや九州大学に受かった塩原君、東京家政大学に受かった向井さんや森泉さん、学習院女子大学に受かった梶田さん、明治大学に受かった風間くんや稗田くん……が思い出されます。きっと今は、それぞれが充実した大学生活を送っていることでしょう。

 同じ学校に通っているのに、同じ塾に通っているのに、同じ教科書、テキスト、問題集、参考書を使っているのに結果が異なってくるのは、目の前にあることへの取り組み方の差なのだと思います。

賢い人間とは、コレに何の意味があるのか、などとは考えず取り組み続けているうちに、何らかの意味を見出していくものなのかもしれません。先に挙げた大岩君のように。

簡単なことではありませんが、決して不可能なことではない筈です。みなさんにはぜひ、目の前にあることをおろそかにせず、まっすぐに向き合って一所懸命に取り組んでいってほしいなと思います。

                                  

                                   執筆担当:伊藤