仏の篠原「英語のわかりかた」Vol.1 ~Study & Learn Better~

高校生達の勉強を捗らせるため、SGの一流講師陣が筆を執る新コーナー

「Study & Learn Better」

記念すべき第一弾は、SG開校時から今日まで、主に川越、熊谷、所沢校でSG生の英語力を鍛え続けてきた、我らが篠原講師が書いてくださいました!

篠原講師は、なんともう40年以上も教育に携わり続けているベテラン中のベテランです。
現在も当予備校の他、某有名大学でも教鞭を執られており、その専門分野は英語のみならず、ドイツ語、哲学、倫理など多岐に渡ります。その知識量や語学に対する理解・経験は他の追随を許しません。
そんな彼の英語の授業は、どんな問題もこれ以上ない程明解に、英語という言語の本質をしっかりと生徒に理解させてくれます。
当然授業に出た生徒達の評判も良く、人数が増えすぎてクラスを複数に分割しなければならない事も。スタッフの間では、どんなに英語が苦手な生徒が入塾してきても「篠原講師の授業に出せば、間違いなく何とかしてくれる」とまことしやかに語られる程です。

受験英語の救世主、仏の篠原が「英語のわかりかた」と銘打って始まったこのシリーズ。Vol.1から早速「まさにやってしまっている事」のオンパレード。どんな内容かは読んでのお楽しみ。

 


仏の篠原「英語のわかりかた」Vol.1

初めに

SG予備学院では、新3年生の入塾生でも、早ければ2カ月から3カ月で、遅くとも5カ月で「英語がわかる」「英語が読める」という自信がついて、長文に対する恐怖感が消え、長文の実践問題演習に移行することができるようになります。

夏休み明けのこの時期、多くの生徒が「英語が読めるようになった」「英語に開眼した」と言ってくれるのが、教師の喜びです。

さて、SGではどんな教え方をしているのでしょう?特別に、君だけに教えてあげましょう。といっても、普通の教え方です(笑)

カリスマがいて、特別な秘訣を教えてくれるわけではありません。SGが教えるのは普通のやり方。つまり、耳目を引く魔法の勉強法ではなく、ごく「正当」な勉強法です。

ですが、我々は、これこそが『王道中の王道』であり、多くの先輩が通ってきた成功への最短距離だと自負しています。

英語で悩んでいる皆さん、ぜひ参考にしてみてください。誰でも英語ができるようになります。

最悪のノート法 ?

勉強において、ノートの取り方を理解することは最も重要なことです。まずはそこから話していきましょう。

生徒達のノートでよく見るのが、左側のページに英文、右側のページに日本語訳を書いたものです。しかも、本当にきれいな字で(うらやましい)。書いている人のまじめな性格が出ています。

でも

英文を読んで、すらすらとその訳が言えますか?

その訳を読んで、すらすらと元の英文が出てきますか?

もし、英語が瞬時に日本語に、日本語が瞬時に英語に変換できないのであれば、あなたは日本語訳を丸暗記しているだけで、その訳はあなたが学んでいる英語と直接リンクしていないのです。

あなたの日本語訳は英語と1対1に対応していないので、あなたは直接関係のない二つの文を勉強しているだけなのです。

それって、英語の本と翻訳書を並べて、「これ、私のノート」って言っているのと似ていませんか?

翻訳書を書き写すことで、英語が読めるようになるでしょうか?あなたのその努力は、報われていますか?

日本語訳は、教える立場で使うもの

英語は英文法に従って書かれています。日本は日本文法に従って…。当たり前ですね。

あなたが習得した、あなたの英文法に従って書かれている英文を、そもそも日本文法に変換する必要がありますか?

どんな時に翻訳が必要になるのか考えてみてください。大学の英語の授業では、「授業中、日本語は使わないでください」とよく言われます。英語でコミュニケーションしているときに、日本語は必要ありません。

英語の授業中において、日本語はたぶん、英語が解らない日本人に、英語の意味を教えるときに使われるのです。

さて、あなたはその訳を英語を教える立場で書きましたか。それとも、教えられる立場で書きましたか?

もし後者なら、あなたは英語と直接関連づけられない日本語訳を、つまり、ただの日本語を教えられたことになります。そうであれば、あなたはただただ、英語の授業中に日本語を勉強していたことになってしまいます。

英語は英語として理解する

さて、あなたがノートに書いた日本語訳が、自分自身に英語を教える立場で書かれたものであれば、あなたは訳す前に英文の意味を理解してなければなりません。それはすなわち、あなたがあらかじめ、英語を英語として読んでいたことを意味します。

つまり日本語化する前に、英語を英語の文法に従って読んで、その意味を理解していたということです。

あなたのノートに書かれた英語と日本語が

あなたが英語として理解した英文あなたの理解から生まれた日本語訳

であれば、あなたはその英文から、すらすらと日本語に訳すことができるでしょうし、その日本語を、元の英文へ訳すことができるでしょう。

「英語を英語の文法に従って読むこと」これこそが、英語を理解する第一のポイントです。

でも…

(;´-`)。oO(えっ…)

 

(。´・_・`)。oO(英語を英語として読むとか…そもそも英語が解らないって言ってるのに…)

 

なあに、大丈夫!実に簡単なこと。当たり前の事です。ですが今回はここまで。続きは次回をお楽しみに!