仏の篠原「英語のわかりかた」Vol.4 ~Study&Learn Better~

SGの講師陣が筆を執るコーナー

「Study & Learn Better」

篠原先生の「英語のわかりかた」Vol.4!

超多忙で各校舎を転々とする篠原講師。ここの所中々発見できないでいましたが、先日終にホワイトボードの影に身を潜めている所をSG Press編集が発見&捕獲。無事原稿を確保しました。という事で久しぶりの更新!

今回は「英文を前から読む」という前回からのテーマの続きですが、かつてない程に具体的な例文が満載となっており、実践的な内容となっている印象。

また、Vol.2からおあずけ状態だったフレーズ・リーディングについてもいよいよ踏み込んでいきます。

 

仏の篠原「英語のわかりかた」Vol.4

文の区切り方を極める!

前回は、後ろから前を飾るという英語の特徴について話したよね。
でも、前から英文を読むのに、どうやって区切って読んだらいいのかはお預けだった。
「区切る」というのは、意味のあるまとまりに従って、区切らなければなりません。
そして、意味を作っている区切りは、語・語句・説というまとまりです。

  • 語(word):1語で文の要素として成り立つもの。
    例えば、people (名詞・無冠詞・複数形)、goes (動詞・現在形)、today (副詞)
  • 語句(phrase):2語以上でまとまって意味を持つもの。
    [名詞句] the young people (冠詞+形容詞+名詞・名詞句)、to study English(不定詞の名詞的用法)
    [形容詞句] the book to read (不定詞の形容詞的用法)、the cat on the sofa (前置詞句の形容詞的用法)
    [副詞句] every morning、to school (前置詞句、副詞的用法)
  • 節(clause) 主語と動詞を含む文

    I met a friend of mine. 単文

    I met a friend of mine {when I was walking in the park}. 複文

    この複文には I met a friend of minewhen I was walking in the park という二つの文からできています。前者を主文・主節といい、後者を副文・従属文・従属節といいます。後者はそれのみでは使えません。前者があって初めて意味を持ちます。だから、前者に依存して意味が成り立つので、副文・従属文というのです。

さて、英文を前から意味を取りながら読む。この英語の読み方をフレーズ・リーディング(Vol.2を見てね!)といいます。では実際にやってみましょう。

  • Tom goes to school at eight every morning.

    これは…

    Tom / goes / to school / at eight / every morning.
    (語)  /  (語) /   (語句) /  (語句)   /       (語句)

    この様に区切って読みます。

  • I met a friend of mine.

    こっちは…

      I  / met / a friend / of mine.
    (語) / (語) /  (語句)  /  (語句)

    この様に区切ります。

ね、簡単でしょう?

フレーズ・リーディングは誰にでもできます。単文を読むだけなら…

でも、フレーズよりも大きな単位である節を読むには、副文の構造分析を行わなければなりません。

構造分析!(なんか難しそうなの来た!?)

いえいえ、主文と副文を区別するだけです。

主文の箱の中に、副文の箱が入っています。箱の中の箱、これを見つけるのが構造分析です。

次のステップは文(sentence)の構造分析です。これによって、文の精読が可能になるのです。精読とは、文の構造を丸裸にすること。難しい英文といえども、文の構造を丸裸にすれば、単純な構造に分解できるのです。だから、次のテーマは、節のお話です。