仏の篠原「英語のわかりかた」Vol.2 ~Study & Learn Better~

SGの一流講師陣が筆を執るコーナー

「Study & Learn Better」

篠原先生の「英語のわかりかた」Vol.2!
Vol.1のラストで、巧みに焦らす様な終わり方をしてみせた仏の篠原。
まずは前回のラストで出てきた「英語を英語として読む」ことがどういうことなのかについて、簡単な例文を用いて解りやすく解説して下さっています。

特に、読む事と訳す事の違いは重要です。今まさにセンターの過去問や赤本に取り組んでいて、長文を読む速度が遅くて時間が間に合わないといった生徒などは、よく読んで書かれている事の本質を理解して実践してほしいところです!

 

仏の篠原「英語のわかりかた」Vol.2

 

早速だけど、次の英文を読んでみよう


さぁどうでしょう。

頭に思い浮かんだのはこんな感じの日本語だったかな?

おい、おい、「読んで」って言ったけど、「日本語に訳せ」って言いませんでしたよ。

あなたは本当にそんな風に、上の英文を日本語の語順の通りに読みましたか?

それともひょっとして、文を後ろから読んだ?

こんなふうに。

まさかね。

日本語は、一番大切なことを最後まで言わないでおく、世界で最も緊張を要する言語です。

日本語は、文の最も大切な部分である動詞を、一番最後に置くからです。しかも、日本語は動詞の位置以外は、自由に単語の位置を変えることできます。「毎朝8時に太郎は学校へ行きます」と訳しても、ニュアンスは違いますが、意味は変わりませんよね。だから、訳は何通りも可能なのです。

それではここで、英語の語順のまま、日本語にしてみましょう。


これでも
意味はわかるよね。正しい日本語ではないけど。

でも、意味がわかったのなら、英文を読めているということだよね。

君が最初に日本語に訳したのは、この不完全な日本語を完全な日本語にしただけで、日本語から日本語に変換しただけだよね。それは、英語と関係ない日本語の世界の作業だよね

ここで、Vol.1の最後で「英語を英語の文法に従って読む事」と言ったのを思い出して欲しい。

英語を英語で読むとは、完全な日本語にするのではなく、英語で書かれているとおりに意味を取って読めばいいと言うこと。

前から、順番に。

ただし、意味の区切り目に従って!

ちょうど君が日本語でも

「たろうはまいあさはちじにがっっこうへいきます」

「たろうは まいあさ はちじに がっこうへ いきます」と区切って読むように。

要は、英語を文節(フレーズ)に区切って読めばいいって事。これをフレーズ・リーディングといいます。

では、どうやって文節に区切ればいいんだろう。

日本語では「ね」をはさめば、簡単に区切れるけどね。

まずは、英語って日本語とどう違うのかを知ろうじゃないか。相手を理解するために、相手の性格を知るのは付き合いの基本。勉強でもそれは一緒だからね。

でも今回はここまで。続きは次回をお楽しみに!
それまでに、英語を英語のまま読む癖をつけておこう!