東京外語大学 言語文化学部 田口裕子さん

出身校:昌平高校

まず始めにこれは成功談であるが失敗談でもあることを頭に入れてもらいたい。

高校1年生=真面目に勉強していた。

高校2年生=勉強に飽きた。

仲間とゲームセンターで遊び呆ける。

高校3年生=成績に問題が。

しかし勉強はしたくない。←今ここ。みたいな状態で入塾した。

驚きなのは当時の勉強量と成績を見た先生が「君はトップ校を狙える!」と太鼓判を押したことだ。

今でもよくこの台詞を言えたなと感心する。

さて、塾に入った私は人が変わったように勉強したのか。

した。

最初の1ヶ月位は。

しかし、徐々に嫌気がさしてくる。

無理もない。

人間中々変われるものではない。

遊びも再開し学校の授業もウトウト。

ただ塾から課された課題と講義は割としっかりとこなしていた。

秋ごろには、学校での授業らしい授業は終わり

問題演習が中心になった。

答えが何も書かれていないと怒られるので、

これはちゃんとやった。

だが、自主学習はほとんどやらず、

学校→ゲーム→家で即寝る。

という生活を送っていた。

結局センター試験の前日も

「いつも通りにすごせ」と言われたので普通に遊んでいた。

世界史がすごく苦手だったので

夜と当日の朝に教科書を速読してはいたが、

裏を返せばそれしか勉強しなかったことになる。

私立は上智大学を受けたのだが、

前日に「明日上智じゃね?」などと言っていた。

国立志望だったため受からなくても構わない、

と思ってお試し感覚で受験した。

まあ、結果は散々だったが気に病むことはなかった。

前期試験2週間前のこと。

学校の直前模試をサボったことが露見し、

親にもの凄く怒られた。

それから入試まで家に缶詰めにされて

やっと受験生らしくなった。

それでも1日10時間も学習しなかったから

一般的に見れば全く足りていなかったとは思うが。

相変わらず苦手だった世界史は教科書を丸ごと1冊読み、

英語は作文の解答例を写し、過去問を解いた。

正直過去問を1冊全て解いたのは

人生初めてのことだったのでとても苦労した。

ここまで連々と受験までの経緯をたどって一体何が言いたいのか。

私が大学受験で成功した理由は3つある。

第一に1年生の時は真面目だったこと。

苦手科目はさておき基礎固めはほぼ済んでいた。

第二に学院に出会えたこと。

ここまでの怠惰を貫いた私に対し、

勉強をするきっかけを与えて下さった先生。

そして何より入塾を認め、

ずっと全力で支えてくれた親への感謝は計りしれない。

第三に私が絶大なる強運の持ち主だったこと。

今年度の受験でなければ

私は合格しなかったと言っても過言ではない。

受験を終えて思うのは

奴何なる過程があろうとも、本番一度きりの試験で

他者よりも正しい解答に辿り着くことが出来ればいいということだ。

私と同じ道を歩むことは決して勧めはしないが、

この話を私のような人間でも合格するのだと

心の安定剤に用いてくれたなら幸いである。